夏の土用(どよう)

「土用」とは、春夏秋冬の間にある約18日間の期間です。昔の人々は季節を四季ではなく、この土用も含めた五季(ごき)でとらえていたとも言われるとても大切なときです。各季節への移り変わりに心と体を調整していくタイミングです。

2021年の夏土用はいつ?

各季節の土用期間はそれぞれ毎年少しずつ変動します。2021年の夏の土用は6月19日(月)から、立秋の前日8月6日(金)までとなります。
各土用期間は、二十四節気のなかの【立春】【立夏】【立秋】【立冬】の前日から遡り約18日間です。この【立】というのはその漢字にスタートや始まりという意味がもたらされていて、それぞれの季節の始まりに向け、その前の季節の終わりからちょうど間の期間になります。

節分とは?

また【節分】もこの土用とセットで考えられるものです。節分というと2月の豆まきや恵方巻きを思い浮かべる人も多いでしょう。実は節分とは、土用の最終日のことを指します。【季節の分かれ目】つまり【節を分ける】=【節分】ということなのです。

みなさんは普段は豆まきをする2月以外はこの節分を意識しないかもしてこなかったかもしれません。「他の季節の節分にも豆まきをしたほうがいいの?」と考えた人もいるかもしれませんが、なにも節分とは豆をまくことが大切なのではありません。

季節の移り変わりの中で、溜まった疲れや邪気を払うということを行ってみてください。具体的にはお風呂にひとつまみの塩(天然由来)のものを入れ入浴をしたり、部屋を片付けたり掃除をするのもよいでしょう。

食卓を豊かにする旬のもの

うなぎ

各土用期間にはそれぞれの季節に適した食べ物を願掛けのようにとる習慣があります。夏の土用には、丑の日に【う】のつく体に取り入れ、夏の暑い時期を乗り切り健康や開運を祈るというもの。

その中でも土用の丑の日にうなぎを食べる文化は今でもポピュラーなものとして残っているので楽しみにしている人もおおいのではないでしょうか。

うなぎは栄養価が高く、暑い夏の日の滋養強壮にもってこい。今年の丑の日は7月28日(水曜日)です。

梅干し

丑の日は実はうなぎ以外にも【う】がつく食べ物を取り入れることで願掛けができます。

その中でも梅干しは、そのクエン酸が含まれ疲労回復にも効果的と言われています。また疲れがたまっていたり、暑い夏で食欲が落ちてしまっているときにも酸っぱい梅干しを食べればシャキッとしますよね。

その他にも、【牛肉】や【うどん】なども【う】がつく食べ物。丑の日にうなぎを食べることができない!という場合には、冷たいうどんに梅干しと大根おろし、そこに薄切りの牛肉を湯がいたものをのせ薬味とめんつゆを。さっぱりとした夏の土用の願掛けフードになりますよ。

甘酒

冬のほうが馴染みがある人が多い「甘酒」。ですが「甘酒」は夏の季語に残るように、昔の人は夏の栄養補給として現代のスタミナドリンクのように甘酒を飲んでいたそう。

特に江戸時代では土用期間に、甘酒の露店が道に並び、夏にはつめたい冷やし甘酒が大人気でした。江戸幕府が甘酒を、万人が飲めるように、甘酒の価格は安く統一するよう指示していたそうです。

甘酒の作り方は大きく分けて二種類あり、米と米麹でつくられるものと酒粕が原料になっているものがあります。米麹でつくられるものは、その成分だけで十分に甘いので通常は砂糖など別の甘味料は入れられておらず、アルコールも含まれません。酒粕でつくられているものは、砂糖などの甘味料をいれ甘みをだし、さらにアルコール分が残るものもあります。

甘酒はお家で手作りで仕込むこともできます。ぜひ今年の土用期間は甘酒を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

こよみ開運アクション

ありのままを受け入れてみよう

土用期間のキーワードは、ありのままを受け入れる

土用期間は、【土】を司る神様が支配するタイミングとも言われます。そのため、現代でも土用期間には大きな建設工事などは避けお休みをすることがあります。

季節の移ろいにあわせ、自然の変化をありのまま受け入れる。変化を無理やり、おこさないようにしてみましょう。

これは自然のことだけではなく、私たち人間も同じです。土用期間を調整のタイミングと考え、心と体の変化を感じそのまま受け入れてみましょう。体調が崩れやすいのも土用期間にはよくあることです。無理せず、お休みができるようにこの期間は新しい大きな挑戦や余裕のないスケジュールを組まないように心がけてみてください。

また次の季節で、無理せず動けるようになるためにはこの調整のタイミングで疲れや邪気を払い、気を養うことが必要なのです。海や山など自然があるところでゆっくりと過ごしてみることもよいでしょう。

よい調整のときをお過ごしくださいね。

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