芒種(ぼうしゅ)

「芒種」とは、二十四節気で9番目の節気で、稲などの「芒(のぎ)」のある穀物の種まきをする時季。梅雨入りを前に、各地で本格的に田植えが行われます。雨空が続くと気分が沈みがちですが、色とりどりの美しい紫陽花が目を楽しませ、心を癒してくれます。

2021年の芒種はいつ?

二十四節気は毎年少しずつ変動します。202年の芒種は6月5日(土)から始まり、夏至の前日6月20日(日)までになります。

芒種とは?

二十四節季の9番目の節気にあたり、芒(のぎ)のある穀物の種をまくのに適した時季です。「芒」とは、稲や麦などの穂先にあるトゲのような突起部分になります。

本格的な田植えシーズンとなり、農家は大忙し。また、梅の産地では熟した黄梅を収穫し、梅干しづくりが始まります。昔は梅の実が黄色くなるころを梅雨入りの目安とし、田植えの日を決めていたそうです。

梅雨入り間近とあって雨空が続き、ジメジメと蒸し暑くなってくるので、体調管理にも気を付けたいですね。

食卓を豊かにする旬のもの

びわ

上品な香りとやさしい甘さのビワですが、種が大きくてあまり食べる部分が少ない・・・と思ったことはありませんか?でも実は、重量からみた食べられる割合は、バナナとほぼ同じ。コロッとした丸い形が、楽器の琵琶に似ていることから「ビワ」と名付けられたそうです。

奈良時代の頃から日本にも自生していたと言われていますが、江戸時代に中国から伝わった品種をもとに本格的に栽培されるようになりました。ビワには優れた薬効があり、古くから漢方の原料にもなっています。また、葉っぱを焙煎したビワ茶は、“健康茶”としても知られています。

ビワは冷やし過ぎると繊細な風味を損ねてしまうため、常温保存が◎。食べるときは、ヘタ(軸)の部分をもって、丸みのある下(おしり部分)から上に向かって皮をむくと、スルッとむけますよ。

新生姜

「風邪の引き始めには生姜湯」と言われるように、古くから生薬として用いられてきました。古語では中国から伝わった生姜を「呉(くれ)のはじかみ」、日本に自生していた山椒を「和のはじかみ」と呼んでいました。ちなみに“はじかみ”には、顔をしかめるという意味があり、思わず表情がゆがむほど刺激的な味であることを表していたとも言われています。

初夏のころに出回る色の白いものが「新生姜」で、みずみずしく、繊維が少なくて柔らかいのが特徴です。通年スーパーなどに出回っている根生姜よりも辛みが控えめで、爽やかな香りが楽しめます。

新生姜はあまり日持ちしないため、新鮮なうちに生でいただいたり、甘酢漬けにしたりするのがおすすめです。

さくらんぼ

さくらんぼが生るのは、美しい桜の木とは品種が異なり、「実桜」と呼ばれる果樹になります。さくらんぼという名前は、「桜の坊(=桜の子)」が変化し、定着したと言われています。また、桜の木に生る桃という意味から「桜桃」と呼ばれることも。

さくらんぼが本格的に栽培されるようになったのは、明治時代のころから。上品な色合いで繊細な味を楽しめる日本産さくらんぼは、贈り物としても人気です。一番よく知られている品種は「佐藤錦」で、栽培されている品種の6割を占めています。

長い間冷蔵庫に入れておくと、甘みが落ちてしまうので要注意。食べるときは冷水でサッと冷やすと、おいしくいただけますよ。

暮らしを彩る季節の花

あじさい

花言葉:和気あいあい、家族団欒、移り気、浮気

しとしと降り続く雨の中、青やピンク、紫と美しい色合いの紫陽花を見ると、気持ちが明るくなるものです。土壌の性質がアルカリ性だとピンク色に、酸性だと青色になります。

紫陽花の花言葉は、小さい花がたくさん集まっていることから、「家族団欒」や「和気あいあい」といったポジティブな意味があります。一方、「移り気」や「浮気」といった花言葉があるのは、花の色が土の性質で変化する特徴に由来しているとも言われています。

さらに紫陽花は、花の色によってもそれぞれ意味が異なるので、プレゼントや贈り物をするときは、シーンや目的に合った花言葉をもつ花色を選んでみるのもよいですね。

【色別 花言葉】

・ピンク色……元気な女性、強い愛情

・青色……冷淡、無情 辛抱強い愛情

・白色……寛容、ひたむきな愛情

・緑色……ひたむきな愛

こよみ開運アクション

自分の可能性を広げるタネをまこう

昔から習い事を始める「稽古始め」は、6歳の6月6日が最適と言われており、今でも歌舞伎や能などの伝統芸能は、6月6日に初稽古が行われます。

この慣わしの由来は諸説あるのですが、一つは室町時代に能を大成させた世阿弥(ぜあみ)が、風姿花伝という書物の中で「満6歳の年に習い事を始めるのがよい」と記したことが始まりと言われています。

またなぜ、6月6日になったのでしょうか。一つは歌舞伎の「6歳の6月6日の~」という語呂のいい台詞が、一般的に広がって定着したという説があります。その他、親指から順番に指を折りながら「1、2、3、4…」と数えていくと、「6」のときに小指が立つことから「子が立つ=子が自立する」という意味で縁起が良いとされ、6月6日になったという説も。

古来の日本人にとって稽古は、単に練習を積み重ね、スキルを身に付けるだけでのものではありませんでした。礼儀や作法、伝統などを先人たちから学び、人間的に成長することまでを含めて“稽古”と捉えてきたのです。なかなか奥が深いですよね…。

「芒種」は種まきに適した時期。農作物だけに限らず、自分の成長や可能性を広げるタネをまくのにも◎。この時期に何か新しい習い事を、始めてみるのもよいかもしれませんね。

次は「夏至」。一年で一番日が長くなるとき。梅雨真っ只中ではありますが、夏に向かってだんだんと暑さが増してくる時期です。

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